【2024年版】「ももかん」大腿を蹴られたときの正しい応急処置を知ろう

負傷

こんにちは。Yosshyです。

 

日本サッカー協会のC級ライセンスを取得し、
取得後の学びのなかで、気になったトピックについてご紹介します。

 

太腿(ふともも)に相手のヒザがっ︎︎

皆さんは、「ももかん」ってご存知でしょうか。

太腿(ふともも)に相手のヒザが入り、動けなくなるやつです。

サッカー選手ですと、トレーニングや試合中に大腿(ふともも)を蹴られることは、
珍しいことではないので、Yosshyもあの痛みはすぐに思い出すことができますっ!

蹴られるというよりも、ヒザが入るって感じですかね。
あとは、スパイクの裏が入ったとかもあるかもしれません。
(スパイクの裏はピピー!イエローカード!!)

ちなみに他のスポーツでも「ももかん」現象があるかを調べたところ、
ラグビーやアメリカンフットボールの選手も「ももかん」を食らってるようです。
激しそう……

この怪我は、方言で「ももかん」「ももカツ」「ちゃらんぽ」など、さまざまな呼び名があり、
関東は「ももかん」、関西は「ももカツ」が多いようです。

ちなみに余談ですが、スライディングして、もも裏を派手に擦りむくことは、
ビフテキ(ビーフステーキ)」と呼ばれてます。

 

「ももかん」は「筋打撲」と言い、筋肉が外からの衝撃で押しつぶされる状態のことを言い、怪我の状態としては、筋肉が少し痛んだ状態のものから、筋肉が完全に断裂してしまう重症なものまであります。

また、外からの強い衝撃を受けた時に筋肉内で出血が起こり、血のかたまり(血腫)ができてしまう場合があり、その出血や血腫が痛みの原因と考えられています。

 

ももかん!
ネーミング自体は可愛いのですが、そこそこ痛い怪我です。

大腿(ふともも)の筋打撲をした後、復帰までの期間を短くするためには、筋打撲の直後に行う応急処置が非常に重要となります。

 

この応急処置を疎かにしてしまうと、復帰までの期間が通常の何倍も長くなってしまうことがありますので、注意が必要です!!

では、どのような処置が必要でしょうか。

 

応急処置には、RICEをしよう!

応急処置の方法の1つに、RICE処置があります。
RICE処置とは、以下の4つの処置の頭文字をとったものです。

「Rest(安静)」
「Ice(氷冷・アイシング)」
「Compression(圧迫)」
「Elevation(高挙・挙上)」

Rest

打撲した部分を無理に動かすと、痛みが増したり悪化したりする場合がありますので、
患部を動かさず、痛みのない姿勢で安静にする。

Ice

痛みを軽くし、内出血や炎症を抑えるために、患部やその周りを冷やします。
打撲した部分を中心に、氷などを入れたビニール袋や冷却パックで、15~20分を目安に冷やします。冷やし過ぎると凍傷になる危険もありますので、タオルなどをあて、氷は患部に直接当てないようにする。

Compression

圧迫することで腫れや内出血を防ぐことができます。
伸縮性のある包帯やテーピングで、打撲した部分を適度に圧迫しながら巻いて固定する。
圧迫が強すぎると、血流が悪くなったり神経を圧迫したりすることがあるため、強さを加減して行ってください。

Elevation

打撲した部位を心臓より高い位置に保つことで、内出血を防ぎ、傷みを緩和することができる。椅子や枕、クッションなどを利用し、患部をできるだけ自分の心臓より高いところに持ち上げる。

 

「ももかん」の処置において、最も重要な処置は、「Compression(圧迫)」と言われています。

 

「打撲!
とりあえず当たった箇所、冷やせー!!」
と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

 

超急性期には十分な圧迫が必要

「ももかん」などの筋打撲をしたときには、アイシングしながらの軽い圧迫ではなく、
患部にパッドを当てて、伸縮性のある包帯やテーピングで強く締め上げる処置が大切です

これが「圧迫」処置の基本となりますので、ぜひ覚えておいてください。

注意!!
膝が完全に屈曲できたり、問題なくプレーできたりするような軽度な打撲では、ここまでの圧迫は必要ないと言われています。

しかし、プレーが継続できないときや、太腿(ふともも)の前が突っ張って膝が曲がりにくいような打撲では、超急性期に患部を締め上げるような十分な圧迫をしなければいけません。

プラスα
無理のない範囲で、ふとももが伸びるようにストレッチをすることも効果があります。

 

出血をいかに最少限に抑えるかが重要

「ももかん」、すなわち筋打撲をすると、筋線維の血管が損傷して出血します。

筋内での多くの出血により、血腫ができ、
この血腫により太腿(ふともも)のなかの内圧が高まり、筋膜や骨膜を圧迫することで、
激しい痛みが起こります。

症状によっては、プレーはもちろん、歩くこともできなくなってしまいます。
しかし、超急性期に出血や血腫を最小限に抑える事が出来れば、痛みや筋打撲の症状を最小限に抑える事ができます。
この最小限に抑える方法が、十分な「圧迫」ということです。

カッターで指を切って出血しているときに、切り口を指で押さえると出血は止まりますよね?!(深さによりますが…)

実は、筋打撲も同じです。
まずは十分に圧迫し、出血を最少限に抑えることが、症状を抑え、早期回復につながる処置となります。

 

まとめ

重症のももかんの超急性期には、パッドと弾性包帯を使用しての締め上げるような強い圧迫処置(Compression)が重要です。

軽度の筋打撲の時は、圧迫は行わなくてよい。

圧迫のやりすぎは注意が必要!!

「Compression(圧迫)」後は、「Ice(氷冷・アイシング)」「Elevation(高挙・挙上)」をして、「Rest(安静)」しましょう。

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