Yosshy
ライティングも勉強中のYosshyですが、
先日、私が一方的に慕う方から「語尾」に関して、アドバイスをいただきました。
その一言に「なるほど!!」がたくさんありましたので、本記事では、語尾の解説と、迷わない語尾選びの方法について、ご紹介します。
・一文がまとまらない方
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「である調」と「ですます調」
よく文章を書く際、「である調」と「ですます調」を統一しましょうと言われることが思います。
その際は、Wordの「検索」機能などを使って、「である調」と「ですます調」が混ざっていないかを確認し、修文すると文章全体の統一感は保てると思います。
「置換」のショートカットキーは「ctrl + H」
また、「である調」であれば、語尾をいろいろと変えることが簡単にできますので、すべての文が同じ語尾になることは少ないと思います。
一方、「ですます調」ですと、変換が難しくついつい単調になってしまいます。
終いには、稚拙な文章と思われてしまうことも…
洗練された文章とするべく、次の章では、さまざまなシーンに合わせた「語尾」をご紹介します。
語尾(ごび)とは、形態論で活用する語の変化する部分を指す。これに対して変化しない部分は語幹という。語幹が語尾と結びつき、派生語幹となってさらに語尾を取るものがある。語尾に実質的な意味はなく、文法的な意味を表している。語尾は名詞、動詞、形容詞等違う品詞から文法化したものが多い。語尾を伴わずに語幹だけでも用いられる場合には、語尾は接尾辞と見ることもできる。 また、日常の語として語尾と言った場合、単に「台詞の終わり」「言葉尻」のことを意味する場合もある。これは上記のような文法上の定義と概ね重なるが、必ずしも一致しない。Wikipedia
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- 「文」 :言葉の冒頭から句点「。」までの一文のことを指す。
- 「文章」:「文」が複数集まって思想や感情などを表現したものを指す。
- 「文書」:文や文章が書かれているもののことを指す。
- (例文)
- 「文」 :彼はサッカーが得意です。
- 「文章」:彼はサッカーが得意です。でも、リフティングは苦手なようです。
「ですます調」の語尾【基本編】
基本的な語尾をご紹介します。
人には文を作る際に、知らず知らずのうちに癖があります。
普段あまり使っていないような語尾を見つけたら、ぜひ取り入れてみてください。
例文は、「スペインに移り住みます。」です。
断定する
- スペインに移り住みます。
- スペインに移り住むのです。
- スペインに移り住むわけです。
意思を伝える
自分の考えや気持ちであることを書き添えます。
- スペインに移り住むと思います。
- スペインに移り住むことを考えています。
- スペインに移り住む気がします。
- スペインに移り住むと考えられます。
否定する
アクセントとして上手く使うと良いです。
- スペインに移り住みません。
- スペインに移り住むことはないのです。
- スペインに移り住むはずがありません。
進行形
- スペインに移り住みつつあります。
- スペインに移り住むところです。
- スペインに移り住もうとしています。
過去形
- スペインに移り住んだのでした。
- スペインに移り住んだことがありました。
- スペインに移り住みました。
- スペインに移り住んだのです。
未来形
文章の一番最後に入れると、全体が引き締まります。
- スペインに移り住むでしょう。
- スペインに移り住むことになるはずです。
不確かな情報
断定できないときのための、便利な言い回しです。
- スペインに移り住むらしいです。
- スペインに移り住むそうです。
- スペインに移り住むかもしれません。
- スペインに移り住むとのことです。
- スペインに移り住むようです。
念押しする
強調や念押ししたいときに、使います。
- スペインに移り住むんですよね。
- スペインに移り住みますよね。
もう「語尾」には迷わない【応用編】
続いては、変化を付けたい際の、「語尾」変換オススメ4法について、ご紹介します。
例文は以下のとおりです。
少し長い例文ですので、読み心地も確認してみてください。
なぜなら常夏と美味い食事、そして情熱的な人々がいるからです。
特に美味いのは、パエリアです。
自然豊かな大地で作るワインは、パエリアともピッタリです。
いつまでも日本にいたっていいけど、いなくてもいいわけです。
いつか必ずスペインに移り住みます。
文章内で「です」が続き、あまり良い文章ではありません。
体言止め
みんな大好き体言止め。
文末を名詞で終わらせる方法です。
使いすぎには注意しましょう。
なぜなら常夏と美味い食事、そして情熱的な人々がいるからです。
特に美味いのはパエリア。
自然豊かな大地で作るワインは、常夏ともピッタリです。
いつまでも日本にいたっていいけど、いなくてもいいわけです。
いつか必ずスペインに移り住みます。
否定
「です」「ます」が続いたら、どこかを否定系の語尾に変換してみましょう。
コツとしては、内容は肯定のままで文体のみ否定形にすることです。
なぜなら常夏と美味い食事、そして情熱的な人々がいるからです。
特に美味いのはパエリア。
自然豊かな大地で作るワインは、ピッタリとしかいいようがありません。
いつまでも東京にいたっていいけど、いなくてもいいわけです。
いつか必ずスペインに移り住みます。
他にもいろいろな言い回しがありますので、シーンに合わせて使い分けてみてください。
- スペインに移り住むほかありません。
- スペインに移り住むしかないのです。
- スペインに移りすることに違いありません。
疑問・提案
否定形にしづらい場合は、疑問型、提案型に変更するのも良いです。
なぜなら常夏と美味い食事、そして情熱的な人々がいるからです。
特に美味いのはパエリア。
自然豊かな大地で作るワインは、ピッタリとしかいいようがありません。
いつまでも東京にいる必要がどこにあるのでしょう。
いつか必ずスペインに移り住みます。
他にも、こんな表現を使ってみてください。
- スペインに移り住むのではないでしょうか。
- スペインに移り住むことにしましょう。
倒置法
単語や節を入れ替える方法です。
強調したいワードを短く切り出し、最初か最後にもってくると印象が強くなります。
個人的には好きな方法です。
なぜなら常夏と美味い食事、そして情熱的な人々がいるからです。
特に美味いのはパエリア。
自然豊かな大地で作るワインは、ピッタリとしかいいようがありません。
いつまでも東京にいる必要がどこにあるのでしょう。
いつか必ずスペインに移り住みます、スペインに。
体言止めと似ていますが、倒置法では節ごと入れ替わります。
他の文でも倒置するなら、2文目でも可能です。
「常夏と美味い食事と情熱的な人々、それらがスペインにはあるからです。」とすると、スペインが好きな3つの理由がはっきりとします。
いかがでしょうか。
この4つの方法で、「語尾」にバリエーションが生まれ、読み心地のよい文章になったのではないでしょうか。
まとめ
「語尾」のバリエーシンを「基本編」「応用編」でご紹介しました。
- 意図的にすべて同じ語尾で統一する
- 形容詞で終える
など、もっとたくさんの「語尾」が存在します。
語尾にバリエーションのある文章はもちろん魅力的ですが、「伝えたい想いが読み手に伝わる文章になっている」ことが一番大切だと思います。
最後まで読みいただき、ありがとうございます。
ご参考になれれば幸いです。