スタミナ切れかな。[/word_balloon]
Yosshy
スポーツ貧血の可能性があるかも。
詳しく教えるね。
- 「なんとなく調子がよくない」と感じるサッカー選手
- 試合の後半でパフォーマンスが落ちるサッカー選手
- コンディションがあがらない理由
- コンディションをあげる方法
この記事を書いている人
Yosshy
- 職業:社会福祉の事務職
- 学生:社会人のための学校『MUPカレッジ』ウサギクラス
- その他:JFA公認C級コーチライセンス取得、奥渋にあるカフェオーナー
「貧血」とはなにか
めまいや立ちくらみがする場合、「貧血」かなと思う方も多いと思います。
しかし、これらは頭への血流が一時的に減少する「脳貧血」です。
本来の「貧血」とは異なるのです。
[word_balloon id=”unset” position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” name=”Mario” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”false” src=”https://www.manabicrew.org/wp-content/uploads/2020/04/068668-300×255.jpg” name_color=”#1e73be”]「貧血」と「脳貧血」は違うの?[/word_balloon]
貧血の種類と症状
Yosshy
貧血となる3つの原因
- 材料不足(鉄、たんぱく質、ビタミンB12、葉酸など)
- 赤血球の寿命が短くなる(出血、溶血など)
- 骨髄の機能が低下する(骨髄の病気、全身の病気など)
酸素を直接運搬するのは、赤血球のなかにあるヘモグロビンです。
このヘモグロビンは、「鉄(ヘム)」と「たんぱく質(グロビン)」から作られます。
また、赤血球を作る工場である骨髄では、細胞の分裂の際に「ビタミンB12」や「葉酸」が必要となります。
赤血球は、毎日作られ、毎日壊され、失っており、そのなかでも体内に貯蔵しています。
ちなみに、血液中の赤血球の寿命は約120日です。
「赤血球の壊されるまたは失う量が、新たに作られる量や貯蔵している量より多くなる」ことが、「①材料不足」や、「②赤血球の寿命が短くなる」に繋がります。
貧血の症状
Yosshy
- 全身症状:だるい、疲れやすい
- 呼吸・循環系:息切れ、動悸
- 脳神経系:めまい、頭が重い、頭痛、耳鳴り
- 皮膚:色白、青白い
- その他:食欲がない、月経が不順
さらに具体的な例としては、
「なんとなく調子がよくない」「集中力がない」「練習ができない」等があります。
このような症状や声を聞いた際は、貧血の可能性を考えることも必要です。
育成年代のサッカー選手に多い「スポーツ貧血」
上記の貧血の種類において、サッカー選手の貧血の原因としては、➀の「鉄不足(鉄欠乏性)」が大きく関わっています。
Yosshy
スポール貧血の原因
ハードなトレーニングを行っていくなかで、体内で鉄が必要となります。
運動すると酸素が欲しくなる感覚と言ってよいでしょう。
さらに、汗のなかにも実は鉄が含まれており、大量の汗をかくサッカーでは、鉄も同時に失われているのです。
体内では、くまなく酸素を体内に供給するために、毎日2000億個弱程度の赤血球が作られています。
食事からも鉄もを摂取しているので、体内には鉄が貯蔵されています。
それでも体内の鉄が足りなくなり(鉄欠乏性)、貧血が起こるのです。
- 成長や月経により、より多く鉄を消費する身体の状態であるので、育成年代の子どもは注意が必要です。
- 剣道など足の裏側を地面や床に強く打ち続ける競技では、赤血球が壊れる「溶血性貧血」もあります。
貧血かな?と思った時の対処法
「貧血かな?」と思ったら、まず下まぶたの内側を見てみることをお勧めします。
赤味が無く白っぽいようでしたら貧血を疑ってみましょう。
しかし、医療従事者以外は、適切な判断が難しいと思いますし、私もふくめ判断すべきではないと考えます。
確実な診断には、ヘモグロビン値、赤血球数、フェリチン(体に貯蔵されている鉄の量)などの血液検査が必要です。
体調が優れない日が続きましたら、医療機関を受診しましょう。
貧血と認められる数値となった場合には、専門医に相談して、改善していくことが良いでしょう。
貧血の予防~食事が大切~
まず大切なことは、普段からバランスの良い食事に心がけ、予防することです。
育成年代のサッカー選手にとっては、特に食事から鉄を摂取することが非常に大切です。
実は、食事からの鉄分の吸収効率はあまり高くなく、10~20%と言われています。
発汗による鉄の喪失を考えますと、サッカー選手では1日当たり男性約2mg、女性では約3mgの鉄分が必要と考えられます。
上記をふまえると1日の鉄分の摂取量は、20~30mg必要です。
そのため、日本サッカー協会(JFA)では、スポーツ貧血を改善するため「鉄摂取改善方法」を紹介しています。
- 牛乳は毎日コップ1杯(200㎎)飲む
- 麦飯、青菜は1日1回摂る
- 乾燥野菜(ひじき、切干大根)、青背魚等の頻度多くする
- 鉄付加製品の使用(強化米、鉄付加チーズ・デザートなど
- 果物や100%ジュースでのビタミンC補給
- おやつは小魚&ナッツ
食事において、バランス良く、鉄を摂取することを推奨しています。
また、鉄分の多い食品は、吸収効率を高めるビタミンCと一緒に摂ることが良いでしょう。
さらに、厚生労働省では、「主な食品の目安量に含まれる鉄量」を掲載していますので、下記に紹介します。
食事の参考にしてみてください。
Yosshy
引用:厚生労働省e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)
Yosshy
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- 「貧血」と「脳貧血」は違う
- 「スポーツ貧血」は体内の鉄不足が原因である
- 育成年代、女性のサッカー選手は特に注意が必要
- レバーは鉄分が多めの食品である
- 鉄は吸収効率が悪いので、ビタミンCと一緒に摂取する
Yosshy